ヒートストレスの害
★乾物摂取量の低下
★産乳量の低下
★代謝の低下
牛の呼吸数を見ればヒートストレスかどうか分かる
![IMG_2997](http://www.nastokyo.co.jp/wp/wp-content/uploads/2016/06/IMG_2997-510x340.jpg)
1分間に60回以上呼吸をしている場合はヒートストレスと判断。
冷やした牛 ⇒ 呼吸数40回
暑い牛 ⇒ 呼吸数75-80回
ヒートストレスにかかっている時間が短いほど早く回復する。
昼も夜も冷やしたほうが良いが、どちらかと言えば昼より夜、牛を冷やしたほうが回復が早い。
ヒートストレス対処法
とにかく重要なことは「カウクーリング」
![IMG_2982](http://www.nastokyo.co.jp/wp/wp-content/uploads/2016/06/IMG_2982-510x340.jpg)
具体的には・・
★建物や日よけを作る
★密度を下げる、ホールディングエリアにいる時間を減らす
★飼料の濃度を上げる ⇒ 乾物摂取量の低下を補う
★暑い時期はクーリングする(フロリダでは常に)
クーリングは、換気扇の風とソーカー(シャワー)を牛体に当てることが一番効果がある。(ソーカーで濡らしても乳房は濡れないので問題ない)
![IMG_20160405_150507](http://www.nastokyo.co.jp/wp/wp-content/uploads/2016/06/IMG_20160405_150507-453x340.jpg)
待機場ではソーカーと扇風機を設置する。
待機場に居る時間は最大でも1時間まで。
*フロリダではミストは全く効かないというのは定説。ミストは環境の温度は冷やせるが、牛は冷やせない。
乾乳期にヒートストレスだった牛は次の泌乳期の乳量が低い
![IMG_20160405_105339](http://www.nastokyo.co.jp/wp/wp-content/uploads/2016/06/IMG_20160405_105339-453x340.jpg)
泌乳期はもちろんですが、乾乳期に暑熱対策をすることで、次の泌乳期での乳量の増加(3~4kg)、ボディコンディションスコアの改善、産まれた子牛の増体率の向上、事故率が改善するという研究結果が得られたとのことです。