乳牛のヒートストレス(暑熱対策)にイーストカルチュアーが有効な理由

乳牛は夏でも涼しい欧州北部が原産のため、ヒートストレスを受けやすい動物です。高温多湿の環境下では呼吸数が増え、食欲が減退し、消化吸収率が低下し、泌乳量が減少します。

また、体温が上昇すると受胎率が低下してしまうなど、暑熱対策は牧場経営にとって大きな課題です。

(参照:ヒートストレスを考える

簡単に暑熱対策ができればいいのですが…

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換気扇や散水、断熱材や日陰の設置など「物理的対策」は有効な手段ですが、多額な費用がかかります。サプリメントを利用して飼料のエネルギー濃度を上げる、消化吸収率を上げる、消化可能な繊維の量を維持するといった「栄養的対策」も有効な手段です。

イーストカルチュアーは高温多湿の環境下でも、本来のルーメン機能を維持し、ルーメンバクテリアの数を増やし、乾物摂取量を上げ、消化吸収率を向上させるといったさまざまな効果が期待できます。

乾物摂取量のアップ

北海道上川郡の大雪牧場様では、残飼を食い込ませるためイーストカルチュアーをトップドレスしています。 約40頭の乾乳牛群で残飼の量は60~70kgありました。

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エサ押ししても牛は無反応……

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イーストカルチュアーが入ったバケツを見ただけで起き上がります。

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残飼に1頭あたり約200gのイーストカルチュアーを振りかけていきます。

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牛群のほとんどの牛が顔を出しました。

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最終的に牛群の残飼はたったこれだけになりました。

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この様子は動画でもご確認いただけます。

エサさえ食ってくれれば……そんな声には『イーストカルチュアー1日1頭当たり200gのトップドレス』を自信を持ってオススメします!

消化吸収率の向上

ダイジェスション・アナライザーを使用してフンを分析。

イーストカルチュアー使用前の未消化物

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イーストカルチュアー200gを使用してから20日後の未消化物

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上段、中段の未消化が28%改善しました。

研究機関による給与実験結果

海外の多くの大学や企業の研究機関でもさまざまな実証実験が行われています。

繊維を消化するルーメンバクテリア数の比較実験

グラフ1

粗飼料の消化率の比較実験

グラフ2

エネルギー(揮発性脂肪酸=VFA)供給の比較実験

グラフ3

分娩初期の乾物摂取量DMI比較実験

グラフ4

ヒートストレス時の乳量の比較実験

グラフ5


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